日本では毎年、12月から翌年4月頃にかけてインフルエンザが流行し、1〜3月上旬に流行のピークを迎えます。したがって、12月中旬頃までにインフルエンザ予防接種を終えているといいでしょう。当クリニックでは例年、9〜10月頃にインフルエンザ予防接種の受付を開始しています。
インフルエンザ予防接種には、感染を完全に防ぐ効果はありません。しかし、インフルエンザの発病を予防し、発病後の重症化を防げるとされています。特に子どもの場合、インフルエンザに感染し重症化すると、肺炎や脳症といった合併症を引き起こすことがあるため注意が必要です。
生後6ヶ月未満の子どもはインフルエンザ予防接種を受けられませんが、それ以降の年齢であれば接種を受けられます。お子さんの予防接種でご心配なことがあれば、当クリニックにご相談ください。
注射でのインフルエンザ予防接種の場合、生後6ヶ月〜13歳未満の子どもは2回の接種が推奨されています。従来の不活化ワクチンでは、1回の接種で重症化を防ぐだけの免疫獲得が難しいとされているためです。13歳以上の子どもの場合は、基本的に1回の接種となります。ただし、13歳以上の子どもでも、基礎疾患があり、著しく免疫が低い状態のときは、医師の判断により2回接種となる可能性もあります。
2回目の接種は、1回目から1〜4週間空けることとされていますが、免疫効果を考えた場合、1回目の接種から4週間空けることが推奨されます。インフルエンザの流行に備えることを考えると、11月上旬には1回目の接種を終えているといいでしょう。
当クリニックでは、鼻にスプレーして接種できるワクチン(フルミスト)も用意しています。対象となるのは、2歳以上19歳未満の方です。接種は1回のみとなります。
フルミストの特徴は、効果が長持ちすることと、ウイルスの株に関係なく発症や重症化を防げることです。また、ウイルスの主な侵入経路である鼻で直接免疫をつけるため、注射よりも高い発症予防効果があるとされています。特に小児では予防効果が高いとされていますので、こちらもご検討ください。
インフルエンザ予防接種の副反応で多いのは、注射した箇所の赤み・腫れ・痛みなどです。全身性の反応としては、発熱・頭痛・悪寒・倦怠感が見られます。まれに、ワクチンに対するアレルギー反応が出現することもあるので、予防接種後は注意深くお子さんを観察してください。
鼻にスプレーするタイプのワクチンでは、接種後にくしゃみが出たり、鼻水や鼻詰まり、のどの痛みが出ることがあります。通常は数日で自然に良くなっていきますが、心配な場合はご相談ください。
インフルエンザ予防接種のご予約は、ほかの予防接種同様、Web予約またはお電話からお願いします。当クリニックが初めての方もWeb予約ができますので、ご利用ください。
予約枠は下記のとおりです。
平日 | 13:30〜15:00 17:00〜18:30 |
土曜日 | 10:00〜12:00 |
生後6ヶ月以上の子どものほか、ご家族や地域の方も接種いただけます。小学生以下の子どもは箕面市から助成クーポンが出るため、10月以降の接種がおすすめです。